「人には優しく、平等に」
今日は、終戦記念日です。
この日になると今は亡き父を思い出します。
私が小学生の時、
「両親が子供の頃に体験した戦争について聞き、
書いてみて下さい。」と
何とも大雑把な題材の作文作成がありました。
両親に、
「戦争の時は子供だったと思うけど・・
どんな感じだったの?」と
聞きました。
私は両親からヒアリングした結果、
父の話を作文に書く事にしました。
終戦の日。。
父は祖父の仕事の関係で満州におりました。
戦時中は、
お手伝いさんが何人もいる裕福な生活だったそうです。
(満州にいた日本人は皆そうだったのかもしれません)
しかし・・
日本が負けた・・この先どうなるのか?と
思っているところに、
お手伝いさんご夫婦が
「今すぐ、荷物をまとめて下さい。
日本にすぐに帰れる手配をします」と
おっしゃったそうです。
そして・・
父達は家族で日本にすぐに帰れたそうです。
あのまま、手配してくれなかったら、
残留孤児になっていたかもしれない・・と。
祖母はとても穏やかな人でした。
お仕事もしたことのない祖父に従っている
昔の専業主婦だったと記憶しております。
体も弱かったのでお手伝いさんの存在は
ありがたかったと思います。
しかし、
皆に優しく、お手伝いさんご夫婦たちと
いつもご飯は一緒に食べていたそうです。
偉そうにする事もなく、
優しく話しかけていたそうです。
父曰く・・
皆に優しく、平等、偉そうにする事も一度もない
祖父母がいたから
戦争が終わった後、
現地の人たちが協力して日本にすぐに帰れたと。
私にも、
「人には親切に優しく接しなければいけない」と
言っていた父でした。
(それが本当に出来ていたか?疑問に思う事も
ありましたが…)
悲惨な戦争だったと思います。
しかし、私はこの話を終戦記念日にはいつも思い出し
小学生の時、作文にまで書いたのかと。
ちなみに私が書いた作文は、
優秀賞を取りました。
子供の頃の話です・・。